写真における”Hold On”

カッペリーニホープ

2022年01月23日 12:23





欧米では写真を撮ることを"shoot"(撃つ)と言いますが
被写体をカメラに射止めるという意味では成る程だなと思います。

写真を撮りつづけていると、
思わぬシャッターチャンスが事前に察知出来ることがあります。

雲がかかった富士山にカメラを向けると雲が移動してくれたり
なにげなく特定の方向にカメラを向けると、
そちらの方向から鳥が飛んできたり、
美しい景色を撮影していると、その方向にUFOの群れがあったり・・・
いろいろです。

写真を撮っているときの直感はとても大切です。

幸運の女神には後ろ髪がありませんが、
シャッターチャンスにも後ろ髪がないのです。

チャンスがむかってくるその時に、ガチっと掴まないかぎり、
そのチャンスは逃げてしまうのです。

シャッターチャンスをものにする事が出来るようになると、
次第に運命のチャンスも掴めるようになってきます。

シャッターチャンスは人生のチャンスをつかむ練習になるのです。

映画「僕の彼女は魔法使い」で、
突然、映像のど真ん中にレンズのようなものが現れ、
白魔術師の写真を撮っているかのようなシーンがありますが、

例えていえば、UFOやUFOから送られてきた
特殊撮影装置がインビジブルモードになって、
被写体を捉えているシーンのように観えます。

これは、白魔術師を捉えて離さない”Hold On” 状態です。

カメラでいえば、C-AFモード、もしくはAI SERVOモードでしょうか
動く被写体がどの方向に移動してもピントを合わせ続ける画期的な撮影モードです。

白魔術師の被写体に”Hold On” は
人生のチャンスに”Hold On” なのだということをこの映画は教えてくれました。


余談ですが、飛ぶ鳥に”Hold On” していると、
自分が鳥を観ているつもりなのに、
鳥のほうが自分を観ていることに気づきます。
あんなに離れたところから、
特殊レンズを使わずして、点のような人間存在を認識しているとは・・・
鳥の目はとっても凄いなと思ったりします。