黎明期のデジカメ
2010/01/28

1981年の夏頃、SONYからユニークな発表がありました。
その名をソニー マビカ
世界初のデジタルスチールカメラとして注目を集めました。
しかし、製品化はされなかった。 (97年に形を変えて製品化)
でも、これによって未来への可能性を示してくれたのではないかと思います。
90年代の初め頃になると富士写真フイルムから
メモリーカードカメラ(FUJIX DS-100)なるものが発売されました。
ある意味デジタルカメラの製品化第一号といえるかもしれません。
値段の方も高価で、68万円もしました。
撮影データを保存するイメージメモリーカードが5万5千円
さらに、パソコン(Mac)に画像を転送するには
イメージカードプロセッサー(19万円)が必要でした。
画像サイズは640×480ドット
この頃はまだメーカーも、フットワークを持ったイメージスキャナ
としての位置づけをしていました。
後に90年代後半にオリンパスのカメラを買った友人が
スキャナとデジカメとどちらを買おうかと迷ったあげく
デジカメを選びました。
その理由が
スキャナは平面しか撮れないけど、デジカメは立体物も撮れる
ということでした。
まだ、スナップ用にデジカメを買う時代ではなかったんですね(^^;)
94年の2月になりAppleコンピュータからQuickTake 100が発売されました。
美しいデザインで簡単に撮影でき、簡単にパソコンに取り込めるものでした。
その後に発売されたカシオ QV-10 も素晴らしかったです。
これで、デジカメはようやく民生用となった感じがしました。
デジカメの将来を方向付ける画期的なものでした。
さらに素晴らしいのはMac用だけでなく、Windows用にも使えたこと。
まだWindows95が出現する前の次期であり、
GUIの主流はMacであったにもかかわらず
Winでも使える仕様にしたのは、
エンドユーザーを大切にする現れでもあると思います。
話は変わりますが、この辺の考え方がS社の敗北の本当の理由ではないでしょうか。
MDにしても音楽プレーヤーにしてもMac用のソフトを開発しないのは
エンドユーザーに対する意地悪としか思えません。
開発が出来る予算のない弱小企業ならいざしらず
世界のS社でありながら、あまりにも偏りすぎではないでしょうか。
それに、S社のデジカメや携帯は、いまだにメモリーがM.Sです。
FUJIやオリンパスでさえS.Dにシフトしているというのに
何故、あれほどまでにこだわっているのでしょうか。
エンドユーザーのことをもっと考える必要があるのではないでしょうか。
さて、話は戻りまして
西暦2000年になるとデジカメは百花繚乱の時代にはいります。
それまでオリンパス以外は家電メーカーが主流だったデジカメも
この頃になると光学メーカーも続々と発売するようになります。
CanonのEOS D30は一眼レフデジカメも一般の人が買える値段にしてくれました。
前の年に出たNikonのE-950やD1も実にユニークでした。
オリンパス E-10 やカシオの時計型カメラ?WQV-1 も画期的でした。
腕時計にデジカメとは007もビックリでしょう(^^)
そして、今年2010年にはどんなものが世に出されるでしょうか
なんだか10年ごとに新しい時代の波がきているように思います
すでに昨年からプロジェクター内蔵のものや3Dカメラが出て
新しい時代の予感をさせてくれました。
いつの時代にも最初は値段が高く一般の人には手が届きませんが
お金持ちがリスクを恐れず高価なものを買ってくださっているからこそ
値段が下がってくるのです。
私がデジカメを買えたのも、
お金持ちの方が値段が高かった頃から買ってくださったからです。
それで次第にコストが安くなり庶民に手が届くのです。
本当にお金持ちの方はありがたい存在です
これからも宜しくお願いいたします。